青春の頃、そうです相当昔です。
ステレオの音量を一杯に上げて、さも自分が演奏しているかのように口ずさみスイングしながら聴いていたのを思い出します。
この曲はデューク・エリントン楽団のビリー・ストレイホーンが作詞・作曲しました。1941年2月15日にデューク・エリントン楽団の演奏でレコードが発売され、曲のタイトルにある「A列車」は、ニューヨーク市地下鉄の、ブルックリン東地区からハーレムを経てマンハッタン北部を結ぶ8番街急行 (A Eighth Avenue Express) の名称で、歌詞には、「(ジャズを楽しめる)ハーレムに行くなら、速く行ける "A"看板の電車にお乗りなさい」という意味がこめられているそうです。
ビッグバンドの管楽器が奏でる迫力のある曲のイメージが強くて、どうもフルートのリードでは伴奏に負けてしまうようで物足りない気もします。
知っている曲は簡単に思えて挑戦したのですが、なんのなんの口ずさみスイングするようには行きませでした。
♭が4つも付いていて、今までの曲の中で一番テンポが早いのです。
曲の前半はよく聴くフレーズでなんとか行けたのですが、後半はもう大変でした。
運指とアンブシュアと息のコンビネーションが取れず、まともに音が出ずパ・ピ・プ・ペ・ポ状態です。
何度この曲は辞めて次の曲にしようかと悩みましたが、ここで止めたら男が廃る。
何とか形にしなくてはなりません。
綺麗な音になるまで練習すると何時までかかるかわかりませんので、この当たりで妥協して録音です。
映像はどうしたものか?
ニューヨークまでA看板の地下鉄を撮影に行くにはちょと遠い気がしますので、近所の電車で間に合わせることにしましょう。
この電車ハーレムには行かないけれど、京橋や北新地に行くことが出来るのです。
夏の炎天下、カメラぶら下げ自転車で線路際の撮影ポイント物色。
通りすがりの奥さんがなんとなく見つめています。
帰ると子供に話しているかも”今日見かけないおっちゃんがうろついてたよ、用心しないとね”。
時刻表を見て電車を待つのも、色々思考を巡らし結構楽しいな。
”鉄ちゃん”の気持ちがなんとなくわります。
歌詞
You must take the "A" train
To go to Sugar Hill, way up in Harlem
If you miss the "A" train
You'll find you missed the quickest way to Harlem
Hurry, get on, now it's coming
Listen to those rails a-thrumming all aboard
Get on the "A" train
Soon you will be on Sugar Hill in Harlem
You must take the "A" train
To go to Sugar Hill, way up in Harlem
You must take the "A" train
To go to Sugar Hill, way up in Harlem
If you miss the "A" train
You'll miss the quickest way to Harlem
Hurry, get on board, it's comin'
Listen to those rails a-thrumming all aboard
Get on the "A" train
Soon you will be on Sugar Hill in Harlem
Harlem, boy
Next stop is Harlem
Next stop, Harlem
Come on, get aboard the "A" train
Get aboard
Next stop is Harlem
Take the "A" train