2014年5月5日月曜日

中高年からフルートを習う方へ

2014年5月5日

中高年でフルートを始めた方の多くは、多かれ少なかれ以前に少しやっていて、ちょと時間ができたのでまた始めた方が多いようです。
以前されていた方は、すでにある程度は音がでるわけですから、さほど悩まないと思うのですが・・・・。

私は、いままでフルートを真近で見たこともなく、触ったことがない状態で始めました。
フルートといえば、かってグループサウンドのジャッキー吉川とブルーコメッツが、ブルー・シャトウの間奏でフルートを振り回しながら吹いていたのしか思い出しません。
え、知らないですか。
それじゃああなたは若いのだ。
無垢の少年の目には、そんの姿がかっこよく映りました。

ブルーコメッツがフルートを習うきっかけじゃないですよ。
ただの思い出です。
フルートの音色にひかれてです。

さて、石の上にも3年と申しますが、私も後数ヶ月で3年となります。
もう少し何とかなっていると思ったのですが、現状はなかなか納得できません。
その技量はYOUTUBEをご覧ください。
最近YOUTUBEに投稿した”愛のの挨拶”。
自分ではこの経験年数では、こんなもんかと思っていたのですが、
フルート初めて5ヶ月と言う方が”愛の挨拶”を投稿しているではありませんか。
え、この差は何なの、個人的格差なのか、年齢的格差なのか。
この先不安を感じたしだいです。

まったく初めてフルートをやってみようかなとお考えの中高年の皆様。
そして、その中高年を仕方なく指導しなくてはならなくなったフルート教室の先生方に、
ご参考になる中高年の現状をお伝えします。

中高年の皆さん。
初めてフルートに触れる皆様。
まあ思っているほど簡単じゃないですよ。
まず、音が出ません。
最近ようやく、なんとか3オクターブ出るようになったところです。
そう、音が出ないと吹けないのです。
納得のできる音色など出ません。
なんでかな、なんでかなと悩みます。
一生悩むことになるでしょう。
そう簡単に出ないものだと思って練習するしかないのです。
そうすると、なんとなく心は落ち着きます。

呼吸法やなんやかんやは、何となく覚えることでしょう。
なんやかんやの練習を行うのですが、いざ吹くときは何も考えないで吹かないと吹けません。
自然と、なんやかんやの練習結果が出てくるようになるでしょう。
基本をしっかり覚えなくてはいけないのでしょうが、そこに時間を取りすぎると、そこで飽きてしまいます。
このバランスが難しいです。

細かいことを演奏途中に、そのつど注意されると、若い人ならそのつど対応して出来るのでしょうが、なかかな中高年になるとちょっと難しいですね。
まあ個人差はあるにせよ、注意されたことに気が行き、本人の意に反して頭の回転が止まってしますのです。
あれ、あれ音がでなくなってしまった。
そうですフィードバックに時間がかかるのです。
人が歩き方を考えなくても歩けるように、何回も反復練習して、頭にその感覚を刷りこむしかないようですね。
というわけで、年齢を重ねれば重ねるほど時間がかかるというわけです。
ご自信の寿命に合った練習方法が必要です。

あれもこれもと欲張らず、ある程度妥協する心が必要です。
はじめは音色は譲って音程だけでも正確にしようとか。
CDのプロ演奏家と同じようにはいきません。
こんなに吹けたらいいのにな~と思うだけにしましょう。
と私も自分に言い聞かせています。
比べるのは数ヶ月前の自分と比べましょう。
あの時よりは少しは上手くなったかなと感じれば、自分を慰められます。
そして続けるエネルギーが湧いてきます。

運指がスムーズにできません。
新しく指の運動を覚えるのですから、学習には時間がかかります。
若い時のように体が動きますか、そう動かないでしょう。
子供の運動会に出て、こんなはずじゃあなかったと思ったこともあるでしょう。
その気はあっても、体が付いてきません。
運動感覚が鈍っています。
指も同じです、そう簡単にはスムーズに動いてくいれません。
歳なのです。
自覚しなくてはなりません。
始めからリズムに合わそうと思うと指がついてきません。
短いフレーズをゆっくり何回もしなくては覚えれません。

よしこれでいけると思った練習曲も教室でちょっと別のことを注意されるともう出来なくなるのです。
リズムパターンで覚えているものですから、ちょと違うことがその中に入ってくると、もうできなくなってしまうのです。
頭の回転が止まってしますのです。
だから自宅での練習では出来ているのに、教室では出来なのです。
言い訳をしても通じません。
若い先生は不機嫌な反応を示します。
こらえるしかありません。
記憶の応用が上手くできないのですから、何度も練習するしかないのです。

楽譜を読んで簡単にメロディーにはなりません。
おたまじゃくしをゆっくりなら読めるのですが、いざ吹き出すと、え、え、と考え、つまずいてしまします。
基本はゆっくり覚えるとして、楽譜に自分なりに記憶を補うルピを打ちましょう。
楽譜を見てメロディーを口ずさめる方はいいのですが、まあ中高年から始めようと思っている方は、楽譜を見ただけでメロディーなど出ないと思います。
私も出ません。
耳から入りましょう。聴きなれた曲が勝負です。
教本はCD付きがいいですね。
初めての曲は吐き気がするほど、CDを聴きましょう。
その夜は曲が頭から抜けず眠れなくなるでしょう。
その時は一杯引っ掛けて床に入りましょう。

パソコンが出来る方は活用しましょう。
最近はお助けソフトがあります。河合楽器のスコアーメーカーです。
手持ちの楽譜をスキャナーで読み込んで、演奏してくれるのです。
画面に楽譜が現れ、演奏しているところがマークされているのです。
伴奏も付けられる、なかなかの優れものです。

学習速度は遅くても少しずつ進むことができます。
寿命と相談して進めることがいいかもしれません。
私も今新しいフルートがほしいのですが、フルートが吹ける寿命を考えると、
なんかもったいないような気もします。
でもほしいです。
これは寿命と関係ないかも。

今したい事は今しましょう。
いやになったら辞めるのがいいですね。