2013年3月25日月曜日

フルーティストⅯ女史の話

 先日、ある会合の帰りにある女史を駅までお送りした。
そのある会合の主題は「ロコモティブシンドローム」。正に中高年の会合だ。
その帰りの車中、今スイミングスクールの通ってるのですが、背泳ができなくて困っているなどなど。
先週は休み方が多くて生徒が3人しかいなくてまるでシゴキにあっているようだったとか。

そうでしょう、ある程度の齢になってから何かを始めるには時間がかかるのです。
そのある程度の歳には個人差があるようだが、ある程度です。
私自身フルートで上手くならないのを今現実に感じている。
ある程度の年齢になってから新しく物事を習得するのは、もはや運動感覚がついてこない。
時間がかかるのです。
その時間は寿命との戦いなのです。

そしてわたしが58歳からフルートを初めて大変苦労をしている実情を話をしたところ。
「え、フルート・・・・。」
この女史、学生時代から一流の先生について練習したとか、その先生何やら関連雑誌に名前が載っている人みたいだ。

おお、フルーティストだ。
その話を聞いた途端、今日の退屈は喜びに変り、大きな壁にぶつかっている今の悶々とした心の中に一筋の光を見つけた思いがしたのです。
そこから一転、教えて、教えて、どうすれば上手くなるの?

現状を色々お話したところ的確な答えが返ってくるのです。
おお、この女史只者ではないな。
曲がたくさん吹けても、音が悪かったら何にもならない。
いい音を出す練習。
腹筋は大切。若い時肺活量は運動部の選手よりもあったとか。
そのためには良い姿勢。
アンブッシュアの安定。
頭部管だけでの安定した音出し。
ロングトーンの重要性。
など等。
基本の重要性を、やさしく詳しく説明してもらった。
いい先生に巡り合うのも重要かもしれないとのこと。

やはり直接話を聞くと、本で読むのとはまた違う。
リアルだ。
基本の重要性はよく理解できた。
しかし、その先は私のレベルではないのもよく理解できた。

フルートはどこのを使っていのとの話になり、先日試奏をした話をした。
それなりの音色が出る人は、それなりの価格のリング式を使っている。
即ちそれなりの価格のリング式はいい音が出ると思い、36万円のフルートを試奏してみた。
しかし、私の5万円のフルートと価格に比例する音色の変化があまり感じられません。
若干音色の違いはあるけれど、いい音に変わったという実感は少ないな。
価格で7倍するのだから、もう少しはいい音でも・・・。
もちろんリング式の場合は確実に穴をふさがなくては音が出ないが、それ以前に問題があるように思えた。
という訳で始めた当初からのヤマハの一番安いのを使っている。
この女史、フルートはムラマツを使っているそうだ。なかなか良いそうだ。
と言うことはやっぱりフルートによって音色が良くなるのだ。
ミヤザワの銀性36万円で悩んだのに、ムラマツは銀製60万以上でしょ。
私の技量ではフルートがかわいそうな気もする。
はっきりしたのは私の技量ではフルートを変えても音色が変わるところまで達していないということだな。

なんともう駅についてしまった。
もう少し話を聞きたかったな。